経験上かつ偏見になりますが、パソコン初心者は中級者・上級者よりも値段のみでパソコンを選ぶためか、中古パソコンを買いがちです。
その中で、初心者が中古パソコンで失敗してしまうパターンを多く見聞きしてきました。
結論は、安いからと言って初心者が中古パソコンを買うと、安物買いの銭失いになります。
この記事ではなぜおすすめしないか・またなぜ失敗するかを解説します。
結論・まとめ
なぜ中古パソコンをおすすめしないか
- 2021年現在流通している中古パソコンの多くがWindows 11に対応していないかつ初心者は対応を見分けることができないため。
- 中古パソコン(HDDが入っているパソコン)は消耗品で3年から5年で壊れる or 劣化するため
- スマホの充電を繰り返すと電池の持ちが短くなるように、中古のノートパソコンの電池も劣化しているため
- 中古パソコンの故障やエラーやトラブルは初心者では対処しきれないため
- パソコンの性能は日進月歩であり、すでに新品の最安品よりも性能が低い場合もあります
- メーカーのサポートが受けられないため
- 個体に当たりはずれがあるため
なぜ初心者が中古パソコンを買うと失敗するのか
- 製造してから10年以上経っていたり、性能など玉石混交であるため
- 価格と性能が見合ってない場合があるため(逆ももちろんある)
パソコン初心者がメルカリやヤフーオークションのフリマで中古パソコンを買うなどもってのほかです。
以下、初心者向けに4万円代から手に入る新品のおすすめパソコンや選び方について書いていますので、新品も含めてパソコンの購入を検討される方は参考にしてみてください。
しかしどうしても安くパソコンが欲しいという方向けに、2,3万円で入力できるおすすめのノートパソコンと選び方・注意点を解説した記事も用意しています。新品パソコンとの予算が折り合わない場合はこちらもご参照ください。
なぜ初心者には中古パソコンをおすすめできないか
2021年現在、流通している中古パソコンの多くがWindows 11に対応していないため
2021年現在、最新のWindowsであるWindows 11がすでに世に出ております。
さらに現在一番使われて普及しているWindows10は、2025年10月14日でサポートが終了します。
2025年10月14日以降にWindows10を使うのはもちろん危険です。
さらに現在流通している多くの中古パソコンは次のWindowsであるWindows 11に対応しておりません。
対応しているパソコンなら今入っているWindowsが10でも無料でアップデートできますが、
対応していないパソコンはアップデートもできず、手動でもインストールできません。
もちろんWindows 11対応している中古パソコンも探せばあります。
しかし以下のリンク先にあるように、Windows 11対応の中古パソコンはだいたい4万円であり、 4万円 あればサクサク動く新品パソコンを購入できます。
Windows 11対応中古パソコン【PC WRAP】
3、4年もパソコンを使わないという方であればまだ中古パソコンを検討する余地はあります。
しかし、4年以上長くパソコンを使うのであれば、中古パソコンはおすすめできません。
初心者ではWindows 11対応か見分けがつきにくいため
端的にどのパソコンがWindows 11対応であるかというと、
パソコンの頭脳であるCPUのメーカーが、Intelであれば第8世代CPU以降(core i○ 8○○○より数字が大きい)、AMDであればRyzen 第2世代以降(Ryzen ○ 2○〇〇より数字が大きい)のCPUと言われています。
確実ではないですが、2018年発売以降のPCだと思われます。しかし、2018年のパソコンにもそうでないものが混在している可能性があります。
Windows 11対応かどうかはCPUに左右され、はっきりと確認するには一個一個調べる必要があり、私でも手間になる作業です。
2021年現在、新品で販売されているパソコンであればほぼすべてがWindows 11対応です。
中古パソコンではWindows 11対応かどうか見分けるのが難しいため、上記のWindows対応CPUの見分け方の説明がよくわからないという方や、
長く使いたい方なら、なおさら新品をおすすめします。
中古パソコン(HDDが入っているパソコン)は消耗品で3年から5年で壊れる or 劣化するため
パソコンの中で一番壊れやすい部品はどこか?と聞かれればハードディスク(HDD)と答えます。
ハードディスクはデータを保存する場所であり、衝撃に弱く他のパソコンの部品と比べて寿命も短いです。
3年~5年が寿命です。
ハードディスクはパソコンに関わっている業界の人たちからすると消耗品という認識です。
ハードディスクの中身は画像のように円盤が入っており、これがパソコンの電源をつけているときは猛スピードで回転します。
電源を切るときはブレーキをかけてこれを止めますので摩耗します。
ですので、ハードディスクは自動車のブレーキパッドや包丁の砥石、石鹸などのように、ハードディスクはだんだん擦り減っていって、いつか壊れて無くなるもの、というイメージをもっていたほうがいいです。
ここ数年のパソコンはデータを保存する部品がハードディスクでなくSSDのものが増えてきていますが、現状、中古パソコンの、特に安いもののほどんどはこの消耗品であるハードディスクを使っていると考えてください。
(補足:SSD単体の寿命は、理論的は10年前後ほどです。)
ノートパソコンの電池は充電を繰り返すと劣化するため(スマホと同じ)
スマホも充電を繰り返すと電池の減りが早くなるのを経験している方は多いと思います。
ノートパソコンも同じです。
まして中古であればすでに充電は繰り返されているため、そのような状態になっている可能性は多いにあります。
中古パソコンの故障やエラーやトラブルは初心者では対処しきれないため
これに関してはメルカリやヤフオクのフリマではなく、ちゃんとした大手企業や中古パソコン専門店が販売しているPCであれば、初期のサポートが一ヶ月ついてきたり、その保証期間内であればサポートしてくれるかもしれないため、対処できるかもしれません。
トラブルとしてはまず、上に書いたハードディスクやバッテリーの劣化・故障が挙げられます。
中古パソコンは前に使っていた人がどれくらいの頻度や環境で使っていたかわからないので、
消耗品であるハードディスクやバッテリーがいつ故障するかわかりません。
初心者であればこれらのトラブルに対処できないと思います。
またパソコンに待機電力を供給し、内部の時計を進めさせるボタン電池もパソコン内についていますが、これも消耗品です。
このような消耗品を交換するのは初心者にとって難しいでしょう。
パソコンの性能は日進月歩であり、すでに新品の最安品よりも性能が低い場合もあります
実際の例をあげます。
例として、メルカリに売られていたあるパソコンはビンクで可愛いパソコンで23200円でした。
しかしCPU、パソコンの頭脳にあたる部分はIntel Core i3-330Mという十年前のものです。
その能力値(passmark)は968。
一方現行(2020/09)での新品の最安価格帯の製品はCeleron N4000というCPUを搭載しており、このパソコンは26,500円で手に入ります。
能力値は1462です。
これは一例ですが、たった3000円プラスするだけで倍近い能力を手に入れることができるパターンもあります。
メーカーのサポートが受けられないため
サポートがあれば故障しても修理対応などがあり、さらには使い方や技術的な質問の電話サポートもありますが、中古パソコンにはこれがありません。(中古パソコン専門店は独自のサポートがある場合があります。)
個体に当たりはずれがあるため
中古ですので使用状況によりパソコンの品質は変わります。
ましてパソコンは消耗する部品をいくつか積んでいるものなので。
そのような良いパソコンや品質の悪いパソコンが混ざった状態で世に出ているのは必然です。
なぜ初心者が中古パソコンを買うと失敗するのか
結局のところ、中古パソコンは個体に当たりハズレがまずあります。
これだけなら初心者であっても上級者であっても条件はかわりありません。
この状態 + 初心者が中古パソコンを買うと値段のみしか判断基準がない事が多く、性能を見極めることができないことが多いからです。
さらに、さきほどの例のように、フリマなどでは10年前のパソコンを2.3万円で売る人もおり、これは見合っていません。
初心者は売られているパソコンが何年前のものか判断できず、またそれが価格と見合っているかも判断できないでしょう。
つまり、玉石混交な中古パソコンたちから安くて良いパソコンを初心者が引き当てるのは至難の業なのです。
ただし、中古パソコン専門店などショップを構えてしっかりとサポートや保証をしっかり整えているところであれば、このようなところで買えば失敗するリスクは減ります。
まとめ
中古パソコンはわかって買っていたり、トラブル・故障に対処できるのであれば全然選択肢としてありです。
ただ中身をよくわからないまま買うと失敗してしまうでしょう。
さらに以下記事で新品のおすすめパソコンの紹介もしています。
新品パソコンの購入を検討するのであれば、以下も参考にしてみてください。
新品パソコンの値段と予算に折り合いがつかない場合は、以下中古パソコンの選び方を参考にしてみてください。
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